新元【令和】の選考過程は公正と言えるのか?安倍総理の恣意の疑い!

 

政府は4月1日新元号選定の為に開かれた有識者懇談会や衆参両院正副議長からの意見聴取、全閣僚会議等の議事概要を4月19日に公表した。

議事概要によると、「日本の文化、伝統に目を向けるきっかけになる」等として、有識者は国書からの案を全員が希望した。
特に【令和】は、「わが国が持っている素晴らしい洗練された文化を象徴している」
「音の響きが良く、子供でもなじめる」
等と高評価が相次いだ。 

衆参両院正副議長からの意見聴取では、
「いずれも良さそうなので、内閣にお任せしてよい」と、判断を委ねる意見が多かったが、
「特定の季節を指すものはどうか」と、新春の梅を描いた万葉集に由来する【令和】に対する指摘もあった。

全閣僚会議では発言した閣僚のほとんどが国書からの選定を希望。
【令和】について、「万葉集というわが国独自の由来もある」「発音しやすい事も大事だ」等の声があった。
これを受けて安倍晋三首相が全閣僚会議で、
「有識者の意見、閣僚の意見等を踏まえて国書である万葉集を典拠とする【令和】としたい」と発言して決定した。

●  議事録の非開示
「発言者名や令和以外の案を記載した議事録も作成する予定だ。法令に基づいて適切に管理したい」
菅義偉官房長官は議事概要に続いて議事録作成にも着手する考えを強調した。

この日政府が公表した議事概要は録音から主な発言を抜粋したもの。
「恣意的に意見を割愛した事はない。議論全体の流れが分かるような形で整理した」と、開出英之内閣官房内閣審議官は話す。

しかし、肝心な政府の冒頭説明は令和以外の案もあるので記載出来ないと、公表を見送った。
「国書を典拠とする案が選ばれれば、歴史上初めてとなる」と、国書案を際立たせていたと、有識者懇談会の出席者は政府の説明を表現する。
更に、「有識者はおおむね国書を推し、令和がいいとの意見が多かった」と、全閣僚会議でも最初から強調していたというが、議事概要にはいずれも載らなかった。
「政府の説明の仕方で、何が本命なのか分かるような内容だった」と、閣僚の一人は説明した。

何となく不透明な選考過程が浮かび上がるが、
「考案された方々の名誉もあるので30年という時は必要だ」と、安倍は非開示に出来る保存期間について明言した。
何度でも延長可能なので永久に明らかにならない可能性もある。
実際、政府は1998年の【平成】選考過程に関する公文書の大半も未だに開示していない。30年経過して今年3月末に保存期間が終了するはずだったが、5年間延長している。

● 【令和】は安倍の恣意による?

この議事概要公表に先立って地方紙に記載された政治ジャーナリストを名乗る田崎史郎氏の『炉辺解説』というコラムに興味深いくだりがある。

いつもテレビ等で安倍政権寄りの発言が目立つ田崎だが、安倍と菅に元号決定を挟んで2回ずつ会って話したという。
それによれば、最初に菅から原案の説明が行われたのは3月11日頃だったという。

出来れば日本の古典から引用したいと考えていた安倍は胸にストンと落ちる元号案が無かったので、考案者に更に案を追加してもらうように指示をした。
【令和】が安倍の元に届いたのは3月20日頃。
【令和】が6案の中で一番良いと思った安倍はそれで有識者懇談会でまとまらなかったら、それとなく自分の考えを示すつもりだったという。

結果的に、政府の冒頭説明もあってか委員9人の内7人が【令和】を推したので、参院正副議長からの意見聴取や全閣僚会議でもすんなり安倍の希望に添う結果になって【令和】に決定した。  
しかし、もし有識者懇談会で【令和】にまとまらなかったら、自分の気に入った元号にリードするつもりだったとは穏やかでない。
総理とはいえ、天皇陛下の死後の『おくり名』となる元号を恣意的に決めるつもりだったとは思い上がりも甚だしいと言わざるを得ない。

幸い【令和】は多くの国民の支持を得ているらしいが、令という字が命令を想像させて圧を感じる人も少なくないという。
それも、安倍一強、憲法改正、モリカケ問題……等から受ける安倍のイメージによるなら皮肉なものだ。

     

                

 

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