参院選2019から見る各党の勝敗。安倍政権は本当に勝ったのか?

7月21日投開票の参議院選挙。選挙区、比例代表とも48%と危機的低投票率のもと、自民党は改選時より9議席減の57議席。公明党は3議席増の14議席。

一方の野党は立憲民主党が8議席増の17議席、国民民主党が2議席減の6議席、共産党が1議席減の7議席、日本維新の会が3議席増の10議席、社民党が現状維持の1議席。

更に、諸派のれいわ新選組が2議席、NHKから国民を守る党が1議席、無所属が5議席増の9議席。

 

● 憲法改正に前のめりの安倍総理だが、自民党は勝ったのか?

確かに、前回参議院選が自民党の勝ち過ぎだったから今回厳しいだろうという事は予想されていた。しかし、結果から見れば自民党の一人負け状態なのは一目瞭然。自民党の減少分がほぼ立憲民主党へ、国民民主党と共産党の微減分が日本維新の会へ、今回の3増分と欠員分が公明党と無所属へ流れたと考えればすっきりする。

しかも、国民民主党は減少したとはいえ、野党統一候補として無所属にした分を含めれば実際は改正前より議席増になっている。結局は自民党の一人負け。しかも、安倍政権が負けられないとして安倍自身が特に力を入れて応援に駆け付けた秋田、岩手、新潟、滋賀、愛媛等がことごとく議席を失っている。

こんな状況に目をつぶって、「連立与党で71議席、改選議席の過半数を大きく上回る議席を頂きました」「憲法改正の議論を行うべきというのが国民の審判」とは、この男には状況把握能力も欠けているようだ。

しかも、国会発議に必要な3分の2を割り込んだ事に焦って、「国民民主党の中に、議論すべきと考えている人がたくさんいる」と、恥ずかしげもなく国民民主党に秋波を送る始末。その上、「与野党の枠を越えて賛同が得られる改正案を練り上げたい。自民党案だけにとらわれずに、柔軟に議論していく」とまで下手に出ている。

『9条への自衛隊明記を含む自民党改憲4項目』にも拘らない姿勢を示しているが、それじゃ、もともとの自民党案を反対派を無視して自分で勝手に変えておきながら、それさえも捨てる事になる。結局、この男は改憲云々でなく、ただ『自分が憲法改正を行った総理』という、名前を残したいだけなのが改めてはっきりした。

しかし、自民党も愚かだね。こんなに人気の無い総理に4選の声まで出ているみたいだが、別に安倍だからこれまでの選挙に勝った訳じゃないだろう。野党が分裂状態だから勝てただけ。安倍以外ならもっと勝てているのに、そこが権力に従うしか能の無い自民党の限界だね。下野する日が近いって事だね。

● 今後の野党勢力の行方は?

今回の参議院選挙は立ち遅れの割には1人区10勝22敗だから、野党はよく戦ったと思う。特に、安倍政権の不祥事に見舞われた選挙区はほとんど野党統一候補が勝っている。『イージス•アショア』の秋田、『道路整備の忖度発言候補』の新潟、『加計学園問題の舞台の地』の愛媛、『辺野古基地建設』の沖縄……、こんな不祥事に見舞われた選挙区は野党が統一すれば絶対に負けない事が分かったはず。

年代別得票率でも分かるように、自民党の支持層は麻生太郎副総理に揶揄されても分からない『新聞を読まない若い人』だけ。まともに今の政治情勢を考えている人は安倍政権に、はっきり『NO』を突き付けている。この世代は少し考え方が成熟してくれば自民党から離れてしまう。だから、今の野党統一をさらに突き進めていく事が野党の生きる道。

ただ、心配なのは国民民主党。玉木雄一郎代表も頼りなく、『反対より提案』等と言う人で、憲法改正に関しても「与野党が議論出来る静かな環境を整えてもらいたい」等と、安倍の食指に乗る気配がある。なにせ、あの『小池にはまった』党だからぐらつく可能性がある。

もし、そんな状況になったら立憲民主党は国民民主党の中の『憲法改正反対派』を取り込んで、共産党、社民党、れいわ新選組との新しい『野党統一』を模索すべきだと思う。

いずれにしても、野党統一は一定の効果が現れた事は紛れもない事実である。たとえ、国民民主党が安倍に掻き回されて取り込まれたとしても、『野党統一の旗』を掲げる限り期待と支持の声は決して無くならないのだから、ブレずに『打倒自民党』の道を邁進して欲しい。

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