またやった!北海道に続いて埼玉県知事選でもヤジの学生を警察官が排除!

先月の参議院選挙で札幌市の応援演説に立った安倍晋三総理に、「安倍辞めろ。帰れ。帰れ。安倍帰れ」と叫んだ男性を警察官が取り囲み、肩を摑みながら選挙カーから遠ざけた。

更に、「増税反対」と何度も叫んだ女性がやはり警察官に取り囲まれて、後ろに移動させられた。

その3日後にも滋賀県の大津市で安倍にヤジを飛ばした男性が警察官に取り囲まれたという。

そして、今度は埼玉県知事選で応援演説していた柴山昌彦文部科学相に「柴山辞めろ。民間試験撤廃」と大声を出した学生を警察官が取り囲んだという。

選挙にヤジは付き物であり、『表現の自由』に反するという意見がある一方、公職選挙法の『選挙の自由』妨害という声もある。

今回の一連のヤジと警察の対応について検証してみる。

 

 

● 表現の自由と選挙の自由

表現の自由は『日本国憲法』第21条によって認められている。但し、「無制約に認められるものではなく、公共の福祉を侵害したり、他者の自由を侵害する『表現の自由』は認められていない」

一方、『公職選挙法』第225条第2号では「交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の行為をもって選挙の自由を妨害したとき」と、『選挙の自由妨害罪』として明示されている。

これをみると、ヤジ行為の方が分が悪いように見えるが、他者の自由を侵害したり、演説の妨害をする程度が問題なのだろう。では、どの程度まで認められて、どこからが選挙妨害になるのか。古いが判例がある。

大阪高等裁判所 公職選挙法違反 昭和29年11月29日 「一般聴衆がその演説内容を聴き取り難くなるほど執拗に自らも野次発言或は質問等をなし一時演説を中止するのを止むなきに至らしめる如きは公職選挙法第二百二十五条第二号に該当する」とある。

現在の法曹関係者の間では、公職選挙法に違反する行為は、「街宣車を使用しての演説妨害、拡声器の使用や集団でのヤジ」は該当する可能性があると言われている。

● 警察の政治的中立性は?

また一方では、他の政党の議員や候補者と比べて安倍や自民党有力議員に対する警察の対応に疑問が残るとも言われる。

『警察の活動は行政活動なので平等が原則(憲法第14条1項)』 よって、他の政党、他の議員•候補者の選挙演説中にヤジが飛んだ場合にも警察には同じ対応が求められる。しかし、7月12日の共産党候補者の応援演説を行ったれいわ新選組•山本太郎代表に、拡声器で批判発言していた男性がいたにもかかわらず、現場にいた警察官は強制移動させないばかりか、一切注意もせず見ていただけだったという報告がSNSで多数報告されていた。

これが事実なら、警察は安倍や自民党議員•候補者のみを擁護して、他の政党の議員•候補者には擁護しようとしなかった事になり、『警察の政治的中立性』が守られていない事になる。

● 結論

与党、野党を問わず選挙演説にヤジは付き物。ただ、如何に『表現の自由』とはいえ、『選挙の自由』を侵害してはならないのは当然。ただし、それを取り締まる警察は『行政活動は平等』が大原則。

しかるに、7月の参議院選挙と8月の埼玉県知事選挙のヤジとそれに対する警察の対応をみると甚だ疑問を感じざるを得ない。札幌市の2件と埼玉県のヤジは単独で、しかも肉声によるもの。それを警告もせずにいきなり実力行使とは、逆に警察が『特別公務員職権乱用罪』に抵触する恐れがある。

更に、警察は与党の為に活動するものではない。国民、県民のためにこそ行政活動を行うものである。与党の選挙妨害には越権も辞さず行動し、野党議員•候補者の選挙妨害には見て見ぬふりとは言語道断。警察には猛省を促す。

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