施行72年を迎えた日本国憲法!改憲に執念を燃やす安倍総理の勝算は?

● 憲法改正は総理の独りよがり?

5月3日、施行から72年を迎えた日本国憲法。改憲に執念を燃やす安倍晋三首相。自民党は昨年3月に9条への自衛隊明記、緊急事態条項の新設、参院選の合区解消、教育の無償化・充実強化の4項目の改憲条文案を策定した。

安倍は当初、昨年の秋の臨時国会への提示を目指していたようだが、野党の警戒を招いて衆参両院共に憲法審査会の議論は進んでいない。

そこで、夏の参院選を経て秋の臨時国会以降に改憲原案を提出し、国会発議にこぎ着ける日程を描いている。しかし、野党第一党の立憲民主党は安倍政権での改憲に反対していて、具体的な議論を始める目処は立っていない。

「自民党は一昨年の総選挙で自衛隊明記を掲げて国民の審判を仰いだ。また、昨年の総裁選でも私はこれを掲げて勝った。もう、党内の論争は終わった」

安倍は今月1日の産経新聞の単独インタビューで、こうまくし立てた。

しかし、総選挙にしても総裁選にしても、憲法改正を一義にして争った訳では無い。そこまで言うならいっその事国民投票で決着を付けてみれば良い。不人気な安倍の主張に賛成する人が過半数占めるとは思えない。

その代わり、そこまで言うなら国民投票で過半数を得られない時に総理総裁の座から身を引く覚悟はあるのだろうか。普通なら潔く身を引くはずだが己の地位を守る為ならあらゆる手を使う御仁だけに、その辺がはっきりしない。

また、自衛隊明記案について「今や多くの政党が自衛隊を合憲と認めている。これを理由に野党からわざわざ憲法に明記する必要は無いという意見があるが、今でも自衛隊は合憲と言う憲法学者は2割しかいない。野党の皆さんが合憲というなら是非賛成して欲しい」と呼びかけた。

全く矛盾した話である。憲法学者のほとんどが合憲と認めない主張に国民や野党が賛成に回るはずもなかろう。

こんな事が分からない程憲法改正にのめり込んでいる総理。何故、そこまで憲法改正に拘るのかはっきりしない。一部の自民党議員からは、「安倍は憲法改正をした総理大臣として歴史に名を残したいからだろう」という醒めた声も聞かれる。 

● 国民は憲法改正を望んでいるのか?

そもそも、安倍がのめり込む程国民は憲法改正の必要性を感じているのだろうか。憲法記念日を前に朝日新聞社が行った全国世論調査によれば、憲法を変える機運について余りと全くを合わせた「高まっていない」は72%、「高まっている」は22%という結果が出た。

また、「9条を変える方が良いのか」という問いには「変えない方が良い」64%、「変える方が良い」28%。

更に、安倍が提案している「自衛隊の存在を明記する」改正案にも「反対」48%、「賛成」42%という結果になっている。

これらの世論調査の結果を鑑みれば安倍が前のめりになる程国民は憲法改正に関心を示していないのは一目瞭然だろう。

また、安倍の不人気の理由にもなっているが法案審議を十分にしないで強引に決めるので国民に懸念があるのだろう。

集団的自衛権の行使を認めた安全保障関連法や、特定秘密保護法を始めとする重要法案をろくに審議時間も取らずに強引に推し進めてきた手法を国民はよく見ている。今回の参院選で憲法改正に必要な3分の2が確保出来るか分からないが、個人的には国民投票はやっても構わないと思っている。

絶対に賛成が過半数を占める事はあり得ないから。それで自分の名を残したい為に憲法改正を推し進めたいという総理がリタイアしてくれるならその方が国民の幸せであろう。

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