実質値上げ?NTTドコモの新しい通信料金プランに続々と失望の声!

4月15日、NTTドコモが新料金プランを発表した。昨年、菅義偉官房長官の唐突ともいえる発言から、海外に比較して高額な携帯電話の料金値下げへの期待感が高まっていて、ソフトバンクやauが既に行っていた分離プランも含めたドコモの新料金プランに注目が集まっていた。

しかし、今回発表された料金プランには「どこが値下げなの」「かえって高くなっている」等と、驚きを通り越して怒りの声さえ上がっている。
もともと、分離プランになった場合は買い替え時の利用者の負担が大幅に増えるので反対という利用者も多く、その上ドコモの新料金プランでは値下げの対象にならない利用者が3割くらい存在すると、発表したNTTドコモ吉澤和弘社長の平然とした口調には呆れてしまった。

昨年、菅官房長官が4割程安く出来ると言及した際に機種変更の多い利用者だけが実質無料の恩恵を受けていて、同じ機種を長く使っている利用者にその分しわ寄せが行っているという説明だったが、菅官房長官がどういう思惑でいきなり民間企業の経営方針に口を挟んだかは分からないが、、たとえ利用料金を幾らか値下げしても、分離プランが導入されれば実質的には利用者の負担は増えるはず。

それなのに、今回発表された料金プランでは4割値下げを全面に割安感を謳っているが、4割値下げに該当する利用者は家族と共に3回線以上使っているケースに限られ、それ以下の利用者には恩恵は無い。
これでは、菅官房長官の言う機種変更の多い利用者の優遇から、家族3回線以上の利用者への優遇に変わったに過ぎず、新たな利用者差別化を生んだことになる。

更に、今回の新料金プランがドコモの利用者の負担軽減より自社の利益追求の為に過ぎないのが一目瞭然なのは、【ギガホ】と【ギガライト】。
ドコモは、「シンプルな2択・最大4割お得」と言うが、これもかけ声だけでシンプルはともかくお得という感覚はほとんどの利用者にはない。

ギガライトは1GB未満が月額2980円、1GB以上~3GBが月額3980円、3GB以上~5GBが月額4980円、5GB~7GBが月額5980円。
5GBまでの料金はこれまでとほとんど変わらない。そして、従来5GB~20GBまでで月額6000円だったのが、上限7GBまでで5980円と大幅な実質割高になっている。
ギガホは7GB以上~30GBで6980円。

これらを勘案すると、家族3回線以上使用で無い限りはほとんど変わらないか、逆に値上げになっている。
電話とメールしか使わない3GB未満の利用者はともかく、ある程度検索やアプリを楽しむ利用者は大抵5GB~10GB程度は使うケースが多い。
その最も多い階級に何の恩恵が無いばかりか、上限を20GBから7GBに下げているという事で、どう見たらお得感が得られるというのだろうか。

ただ一つだけ、今回の新料金プランでお得感があるとしたら、通話料金だろう。
通話料金の定額プランはオプションとなって、従来のカケホーダイプラン(国内通話料金無料)はかけ放題オプションとして2700円から1700円。
国内通話料金5分以内無料のカケホーダイライトプランは、5分通話無料オプションに名を変えて1700円から700円と、いずれも1000円値下げになっている。

いずれにしても、今回のドコモの新料金プランだけでなく、ソフトバンクやauの分離プランもキャリアの既得権益が色濃く残っていて、菅官房長官がぶちまけた「日本の電話料金は4割は安く出来る」という発言に十分に応えているとはいえない状況なのは一目瞭然だろう。
今年10月から「通信の自由化」を掲げてキャリア参入する楽天が、旗印通りに斬新な料金プランを実行した時に、本当の値下げ競争が始まるだろう。

 

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